不思議な現象
http://blog.goo.ne.jp/h-watabe,(参照 2017-01-27)
水よりもお湯の方が短時間で氷になるという、とても不思議な現象。今回はこの「不思議な現象」を取り上げます。
2017.01.27
1963年当時にタンザニアの高校生、「エラスト・ムペンバ」がこの現象に気づきました。
「ムペンバ効果」というネーミングは彼の名前に由来しています。
同級生とアイスクリームを作っていてこの現象に気づいたという彼。冷たい牛乳を混ぜた時よりも温かい牛乳を混ぜた時に、より早く凍ることに気づいたのです。
それからというものこの現象について沢山の研究が行われています。
http://www.nicovideo.jp,(参照 2017-01-27)
実は「ムペンバ効果」については1963年よりも前から同じようなことが言われ続けていました。
代表的な例を挙げれば、アリストテレスも著書 “Μετεωρολογικῶν(Metereology,気象学)” でこの事に関する記述を残しています。
千年以上も前から発見されていたことになる「ムペンバ効果」ですが、実のところ未だ解明には至っていません。
数々の研究者たちがこの現象についての実験を行ってきました。しかしその全てで同じ結果が得られたわけではなく、ある時は熱いお湯が冷たい水よりも早く凍り、またあるときは逆の結果になることがわかっています。そしてどちらの場合でも、実験を再現することはできないのです。
2つの水道水のサンプルを用意。これを同時に凍らせると、どちらかは必ずもう1つの水よりも早く凍ります。この理由は水に混ざっている不純物がわずかに異なっているためです。
不純物の構造や位置などの違いによって、水の氷点は様々に変化します。つまるところ水道水に含まれる不純物の条件によって氷点が変わるだけで、この場合は水の温度が理由ということにはなりません。
もし「ムペンバ効果」が正しく、温かい水が本当に早く凍るのであれば、そこにはなぜそうなるのかという多くの理由があるはずです。
「ムペンバ効果」を研究している科学者たちの主張としては、「液体が温まるときに起こる水流の伝達によるものではないか。」というものや、「温かい水は溶けているガスが少ないために、このような現象が起こるのではないか。」というものが挙げられます。
しかし誰一人として決定的な結論には至っていません。
「ムペンバ効果」に限らず他にも日々研究が進められている現象は数多くありますが、その秘密を解明し歴史に名を刻むのは、もしかしたらあなたかも知れません。
うーん、実に不思議だ
解明したら「カッシー効果」に改名できるかな?