使用済みなのに2倍の値段!
出典:http://www.onomichidenim.com/http://www.onomichidenim.com/,(参照 2017-12-29)
一部を除いて苦戦を強いられているファッション業界。そんな中、ユニークな中古デニムが人気を集めています。漁師さんが1年はくと価格が2倍になる秘密に迫ります。
2016.12.29
定価2万2千円のほどの新品のデニムが、漁師さんが1年間はくことで、なんと4万2千円に。広島県尾道市で続いている「尾道デニムプロジェクト(http://www.onomichidenim.com/)」では、そんなにわかには信じられないような取り組みが行われています。
「尾道デニムプロジェクト」のデニムの魅力は、漁師さんや農家さんなど、生活の中で日々、様々な身体的な動きが必要となる住民のみなさんがはき古して色落ちさせるという、なんともユニークな仕上げ方法。
生活の中で醸成される味わい深い1点もののデニムは、全国のファンを魅了しています。
「自分らのはいたデニムが倍の値段で売れるなんて信じられんけえ。普通は新品がええじゃろ」
そう語るのは、田頭信親(たがしらのぶちか)さん(73)。漁協組合長も務める町のリーダーで、プロジェクトが開始された2013年から「尾道デニムプロジェクト」に参加。これまでに6本のデニムをはき古してきたベテランです。
田頭さんはプロジェクトの概要を訊いた当初は、やはり疑念があったといいます。
それでも「タダではけるんじゃったら作業ズボンも買わんでええし、やってみよか」と軽い気持ちで引き受けたと振り返っています。
たしかに自分たちが一年はいたデニムが二倍になるなんて信じられないよね
うん、僕だったら騙されてないか心配になるな・・
ONOMICHI DENIM PROJECT
http://www.onomichidenim.com/concept,(参照 2017-12-29)
「尾道デニムプロジェクト」を企画したのは、町おこしを手がける会社として、尾道市に拠点を構える「ディスカバーリンクせとうち」(http://www.dlsetouchi.com/)。
これまでも多くのアイデアを生み出してきた会社で、今回も同じ備後地方の広島県福山市などでつくられたデニムを漁師さんや農家さん、大学教授や寺の住職さんなど様々な職業の人たちに1年間はいてもらうというユニークなアイデアでマネタイズに成功しました。
前出の田頭さんは、はじめの一年を懐かしそうに振り返ります。
「自分が一年間はいたデニムは、生地の痛みや色落ち具合をチェックされた後、4万2千円の値がついたんじゃ。嬉しかった半面、そんな高値で誰が買うんじゃと思ったわ。」
ところが、すぐに買い手がつき、とても驚いたといいます。
「尾道デニムプロジェクト」では、今後も普段の生活や仕事で色落ちさせた中古デニムを尾道に来て買ってもらうことで、観光や地場産業の発信につなげていくとのこと。
ユニークな着眼点でマネタイズに成功し、町おこしにもつながる――。
「ディスカバーリンクせとうち」の今後の取り組みに注目が集まりそうです。
企画や想いだけが先行して、収益につながらないケースが後を絶たない中すごいね!
住職デニムも気になるよ