銀行の危機
出典:http://mainichi.jp,(参照 2017-02-08)
「ドイツ銀行が危ない」最近そんな噂が囁かれています。今回はドイツ最大の民間銀行であるドイツ銀行の現状に迫ります。
2017.02.08
ドイツ銀行が今、経営破綻の危機に陥っています。
ドイツ銀行はドイツ最大の民間銀行。総資産規模は約200兆円と、国内第2位のコメルツ銀行の約60兆円を大きく引き離しています。
日本でいうところの、みずほフィナンシャルグループや三井住友フィナンシャルグループと同規模といえばイメージしやすいかもしれません。一体なぜそのような大銀行が破綻の危機に陥っているのでしょうか。
発端は2008年のリーマンショックまで遡ります。
米国司法省は、リーマンショックが起きた原因を「2005~7年にドイツ銀行が米国内で住宅ローン担保証券を不正販売し、意図的に金融過熱を煽ったため」とし、2016年9月に140億ドルもの和解金をドイツ銀行に要求しました。
ドイツ銀行は住宅担保ローンに関わる引当金を約50億ドル積み立てていると言われていますが、米国が求める140億ドルには程遠いため、支払えなかった場合の経営破綻の可能性が危惧されています。
https://www.rakuten-sec.co.jp,(参照 2017-02-08)
万が一ドイツ銀行が経営破綻してしまったら、いったい世界はどうなってしまうのでしょう…?
誰にもそんなことは起こらないとは言い切れません。
メルケル首相が「(ドイツ銀行を)救済しない」とコメントしたと報じられたこともあり、「Dショック」の真実味が一気に増し、同行の株価は暴落し過去最安値を更新しました。
米国への支払いが積立金では賄えず、更にドイツ政府の支援が期待できなとなれば、市場が破綻を想定し始めるのも当然のことといえます。
ある株式評論家の話によると、本当にドイツ銀行が経営破綻した場合、日経平均は2000~3000円もしくはそれ以上の大暴落の可能性があるとのこと。
未曽有の金融危機を招いたリーマンショックですが、当時のリーマン・ブラザーズの負債総額は70兆円。
今回のドイツ銀行の負債はなんと更にその上をいきます。その額実に260兆円で、リーマン・ブラザーズの4倍近く。
つまり、リーマンショックの再来では済まされない規模の経済ショックが世界を襲うことになる可能性が…。
「Dショック」も恐怖ですが、最近の世界市場では「トランプ大統領の就任」「英国のEU離脱」「中国の景気減速」等、様々な問題が懸念されています。一体これから世界経済はどこへ向かっていくのでしょうか。
世界市場では様々な問題が渦巻いているんだね。
僕も少し不安になってきたよ…。